わたくし志歌寿ケイトは地図コレクターでもあり、
日々古書店やブックオフなどで地図漁りをしているのであるが・・・。
これは先日某ブックオフの洋書コーナーで買った、
『LE GUIDE FRANCE 2011』。
フランス語のフランスガイドブック。
1900ページ以上とかなり分厚く、紙は薄く、まさに辞書のような代物。
一部都市の地図がついており、中古販売価格も108円とあって即購入、
重さに耐えて持ち帰ってみたところ・・・。
はさまりというか、貼り付けなのだけど。
裏表紙裏に宮城刑務所の閲覧票がついていた。
収監されていた人への差し入れ品らしい(名前は一応隠した)。
こんな分厚い本なら確かに暇つぶしにはなるが、なにしろ全編フランス語。
いったいどんな人が読んでいたのやら・・・。
ちなみに私はイタリア語は多少読めるがフランス語はあまりよくわからない。
同じような単語ならなんとか判読できるが。
他には、切れたブックマーク(スピン)が挟まっていたのだが、
ちょうどそのページが横に破られていた(画像左側。取り去られてはいない)。
NANTILLY(ナンティリー)という小都市か、
その裏のNANTES(ナント)の部分と思われる。
今頃、元受刑者はそのあたりにでも住んでいるのだろうか・・・。
はさまり本というよりは、まさしく痕跡本。
刑務所を経由してきた本を持っているというのは不思議な気持ちだが、
ブックオフさんはこういう個人情報的な票くらいは取ってあげてもいいのでは・・・。
あと、もし私が収監された際にはこういう分厚い読み切れないような本をぜひ差し入れてネ。
なお、古書の最終ページに貼り付けられているモノ系としては、
昔の古書店の店舗名のシールというのがけっこうある。
これも味があるのでいつか紹介したい(最近は滅多に出会わないが)。